日本人の死生観

避暑地と言えば貴船神社。水神様の見守る川床で涼やかな空気に浸れます

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京都には歴史ある神社仏閣が多いですが、その中でも貴船神社は特に有名です。それは京都は街を囲むように山があり、そこを水源とする川が流れていますし、地下水も湧いており水にめぐまれた街に関係しています。水が身近にある京都にとって、水の神様である高龗神(たかおかみのかみ)というのは非常に重要な存在です。そんな貴船神社とその周辺は、夏でも涼しいということで避暑地としても知られています。地球温暖化の影響で、夏は厳しい暑さに悩まされることが多くなってきましたから、貴船神社での涼み方について学んでみましょう。

貴船神社のことを詳しく知りたい

貴船神社は、いつ創建されたのかということはわかっていません。しかし、伝説では神武天皇の皇母である玉依姫命が建てた祠が始まりと言われており、社殿が1055年に現在の場所に移されたという記録が残っていることから相当に古い歴史を持つ神社であることは確かです。この「貴船」という名前ですが、もともとは「氣生根」と書かれており、気が生まれる根本となる場所であることを意味しています。生命にとって必要不可欠な水が湧き出るところであり、水の神様を祀ることが関係しているのでしょう。

貴船神社は、本宮・結社・奥宮があります。御祭神は高龗神という神様で、古事記と日本書紀では火の神様である火之迦具土から生まれたと記載されています。その御祭神を神輿に乗せて貴船町内を巡るのが例祭(貴船祭)です。一般参拝者も見学ができ、このときには出雲神楽なども行われます。

そんな貴船神社へは、公共交通機関を使うならば叡山鉄道で出町柳駅から貴船口駅で行き、バスに乗り換えるか、地下鉄烏丸線の国際会館駅からバスを乗り継げば行けます。車でも駐車場が本宮と奥宮にあるので行けますが、台数が限られているので公共交通機関のほうが良いでしょう。

貴船神社をお参りするついでに自然を満喫しよう

夏の貴船神社に涼みに行くならば、神様に挨拶をしておく方が良いでしょう。貴船神社は年中無休で参拝料もいりません。もちろん、参拝時間はありますが、その時間内であれば自由に訪れることができます。

貴船神社は京都最古の神社であり、長い年月で何度も御造替(建て替え工事)をして歴史を受け継いできました。その空気を、本宮・結社・奥宮の見学をすることで体感できます。そして、避暑にいくならば、ぜひとも体感してほしいのが境内に広がる自然です。

貴船神社は森に囲まれ、水が流れている絶好の避暑スポットです。途中には、樹齢1000年を超える御神木の相生の杉や神話に登場する船形石などがあり、涼みがてらパワースポットから元気をもらいたい人にはおすすめです。

そういったことに興味がない人でも、ただ参拝するだけでも十分な森林浴ができ、日頃の疲れが解消されていきます。心が綺麗になった状態で参拝をすれば、神様へのお祈りも届きやすくなるでしょう。

貴船神社に行くなら川床を体験しよう

貴船神社に行くならば、忘れてはいけないのが川床です。川床というのは、川の上に納涼床を作り、その上で涼を楽しむ夏の風物詩です。もともと納涼床は古くから合ったのですが、川のそばに設置するものであり川の上ではありませんでした。それが明治時代になって現在のような形になったと言われています。すぐ近くを川が流れているところでくつろげば、夏でも涼しく過ごすことができるので暑さが苦手な人にとっては絶好の場所です。そして川床では、鮎や鱧など旬の食材を使った絶品の料理を楽しめます。夏は暑さでバテてしまって食欲が落ちる時期ですが、川床で涼を楽しみながら食べればいくらでも食べられるようになるでしょう。川床は昼間だけでなく、夜も大丈夫なので日が沈んで静かな川のせせらぎを聞きながらくつろぐというのも貴重な経験です。しかしながら人気の観光スポットなので、予約なしでいくと満席で座れない可能性があります。旅行に行く予定を立てたならば、予約をしておくべきです。

良縁が欲しいなら貴船神社の水占い

良縁が欲しいなら貴船神社の水占い

水の神様を祀る貴船神社では、占いをするのにも水を使います。それが水占いという、おみくじの紙を水につけるものです。神社でおみくじを受け取ったときには、そこには何もかかれない白紙なのですが、ご神水につけることで文字が浮き上がります。この内容がとても良く当たると評判です。

実は、貴船神社は恋愛の神様としても人気で、その理由は高龗神とともに御祭神として祀られている磐長姫命が良縁を結びつける神様であるからです。避暑をするために貴船神社に行くならば、ついでに水占いをして意中の人と恋人になれるかどうかを確認してみましょう。もし良いことが書いてあったならば、勇気を持って告白してみるといい結果になる可能性があります。たとえ、良くないことが書いてあったとしたら、ついでに貴船神社で祈祷をしてもらったりお守りを買って良縁を引き寄せると良いでしょう。貴船神社の祈祷は、9時から15時30分までやっています。

まとめ

水の神様を祀る貴船神社は、非常に歴史のある神社であり、水の街である京都にとっては大切な存在です。避暑のために行くとしても、参拝はしておくほうが良いです。森と水に溢れた境内では、ただ歩くだけでもいろいろなパワースポットがあるので、癒やしを得られます。また貴船には川の上に納涼床を設置する川床があり、そこではくつろぎながら料理を堪能できるので経験しておくほうが良いです。涼を求めるついでに良縁を求めるなら、水占いや祈祷をしたりお守りを買ってみましょう。

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