由緒

貴船神社 山田郡大間々町の町並みを過ぎて、足尾街道の対岸を渡良瀬川に沿って登ると古生層の断崖の上に貴船神社が鎮座しています。その境内に立つと、渡良瀬の渓流が崖足をかみ、その前方の山間には民家が散在し、その奥に赤城山の雄姿を仰ぐことができ、展望がすばらしい風光明媚な所にあります。

●創 立

明治頃の貴船神社
明治頃の貴船神社

 平安時代の天暦十(九五六)年、東国(関東地方)がひどい干ばつに襲われたとき、山城国(京都)の貴船神社の祭神が、古来より祈雨・止雨祈願の神として信仰されてきた高おかみ大神で、その分霊を奉り降雨と五穀豊穣を祈願したところ、それがかなえられたので、関東平野の最北端、渡良瀬川流域の山地に祭られ、現在地に建立されたのは、江戸時代の寛文8(一六六八)年といわれています。

●御 祭 神

御 祭 神
御祭神はタカオカミ神のほか、オオヤマヅミ神オオナムチ神が合わせてまつられています。

タカオカミ神

水の神さまで国土を永遠に湿潤にして草木の生育をたすけ、人々の生活を豊かにする。

オオヤマヅミ神

山々の精霊を統括支配し、五穀豊穣をもたらす神。

オオナムチ神

国土をつくり治め、守護する神で、人々の病めるのを治し、不幸を救う。

●御 神 徳

 貴船大神は、関東地方を干ばつから守り、古くから水の神さまとして信仰されてきました。人類をはじめ地上に生育する全ての生物は一として水の恩恵を受けないものはありません。ですから貴船大神を崇敬し、その御神徳に浴すことは、衣食住の安全、即ち生活の保証を得ることになり、家内安全、商売繁盛、水の浄化力から厄除等、また水の力は諸願を成就させるとして諸願成就の神、そして交通安全の守護神として篤く崇敬されています。すべての人々に福徳を与える貴船神社の御霊験の明らかなことは、祭日、平日とを問わず年々崇敬者、参詣者の増加していることが如実に物語っています。特に初詣は県内外より多くの参拝者が訪れます。